水冷PC

なぜ水冷なのか?

水冷PCは空冷オンリー構成より費用がかさむ。選択を誤った場合の物理的精神的出費的ダメージも大きい。なのになぜ水冷を選ぶのか? 理由はひとつしかない。PCの空冷ファンノイズを少しでも減らしたいからだ。 旧Hard Disk Recordingの時代から何度となく繰り返し書いてきたように、SonicEyeに登場するPCは一応音楽制作用なので静音化はとても重要。しかしなかなか手がつけられず、これまで放置状態だった。

モニターの音を阻害する決定的存在がPCであり、同時になくてはならない存在がPCだ。本当に鬱陶しくてできればサヨナラしたいのに無ければ日常生活すら危うくなってしまうなどというジレンマは、まるで僕のコンタクトレンズのようだ。

ウォーターブロック

ウォーターブロックにも各社各様いろいろな製品があるが、左の写真はInnovatek社のCPU冷却用。今回はCPU1個だけを水冷するのでウォーターブロックもこれ1個で事足りる。CPUとはSocket478のPentium4 Prescotの3GHz。ENCS-PLUSのラジエータではこのCPU1個の冷却がせいいっぱいだと思う。

例えばグラフィックカード冷却用、chipset冷却用、ハードディスク冷却用などのウォーターブロックがある。デュアルCPUの場合はCPU用ウォーターブロックが2個になる。これらを全部ENCS-PLUS1台でやろうとするとどうなるか? ENCS-PLUSのファンレスラジエータはあっという間に火傷するくらい熱くなり、冷却水はぜんぜん冷却水ではなくなってチューブの中を熱湯が走り回り、たぶん閾値を超えたPrescotが自動シャットダウンする。

そうならないように全パーツを水冷したければENCS-PLUSではなく、より強力なラジエータとポンプを組み合わせて使うことになる。強力なラジエータとは空冷ファンによる強制冷却装置であり、ポンプはより強力なモーターを装備した製品ということになる。ついでにリザーブタンクも大型化すればいい。
で、ファンノイズとモーターノイズも再び上昇すればいい。ふんふん。
それともファンレスレジエータの壁ををいくつも並べるか? ポンプもたくさん並べるか? タンクもたくさん並べるか? チューブがうねうね、ふんふん。

こんなところでコケるとは・・・。

これはSocket478用のリテンションモジュール。一見空冷のものと変わらないように見えるが、よく見ても変わらない。僕は最初、ASUSのP4P800-Eにこれを取り付けようと思っていた。僕の認識では、コンシューマPCマザーボードの世界でASUSのP4P800-Eなどは、いわゆるひとつの「ごく普通」のマザーボードだと思っていたので、これが微妙な形状の相違から取り付けできないなどとはユメニモ思っておらず、そうと分かった時はとても憤慨したがダメなものはダメ。マザーボード側のリテンションキットを交換する以外に方法はない。
しかし結局P4P800-Eを諦め、今はMSIのNeo2に付いていてCubaseSXマシンになっている。

折合いの行方

例えばENCS-PLUSの下側から120mmファン2〜3個で送風してやれば格段に冷却能力がアップする。また、ブルーの外ケースを取り外して放熱板に扇風機の風でも当ててあげれば、室温30度でも充分な冷却能力が得られるのではないかと思う。実際それに近い製品は既にある。 しかしまたファンを増やすのか? それって何か違ってないか? ということで、今回はせめて水冷装置だけは空冷ファン無しにしたい、というよりそれが目的の水冷だったから、Pen4/3Gひとつだけを水冷することにした。
ファンコンはCPU以外、つまりケースファンだけにしたいと思っていた僕は、要するにあのやかましいCPUファンを無くしたかったのだ。

言うまでもなく、熱を発するのはCPUだけではない。グラフィックボードなどは触れないくらい熱くなるしメモリーも熱い。マザーボードも熱を帯びる。ハードディスクはいつも熱い。僕のHammerfallDSPも熱いし、PowercorePCIは熱い上にデカく、PCケース内のエアフローを遮断してくれる。 CPUだけ冷やしたってどうにもならん。ではどうするか? PCケース前後のファンと電源ファンで吸気&排気する。側面ファンは撤去した。ファン3個がノイズ的に限界。
完全水冷化で武装しようと、慎ましくCPUだけ冷やそうと、結局ファンからは逃れられない。

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